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Intro​

 

雨上がりの朝が拡がる

リン、と落ちる露草の涙

乱反射していく街並み

ラブ・バラードのイントロのように

辺りは「オハヨウ」とさえずる

君はまだ眠っているかな

 

ねえ、すこし歩こうよ

草木に習い ふたり柔らかく

ゆらゆら揺れながら

 

ただひとつの笑顔に ひとつの想いに 

ここまで喉が震えてるなんて

君が笑うほどに、切なくなるよ

嬉しいはずなのにね おかしいかな

 

言葉ばかりに必死になって

選りすぐりを集めたけれど

なんでかな どれも安っぽいよ

 

君の跳ねる声 つられて笑った

あまりにも眩し過ぎて

それでも焦がれずにはいられない

 

君が泣くなら僕は星降る夜に

すこしだけ派手なピエロにでもなるから

そして星束集め 君へ贈るよ

その涙はどんな色に染まるのだろう

 

移りゆく風 ふわり、と君の髪を揺らす

その度にどこか泣きたくなるの

 

君と奏でる日々は彩に溢れて

そのイントロはどれも儚くて

たとえば君だったら、どんな言葉を唄うかな

きっと さり気ない顔して

 

心を攫っていく追い風のように

何気ない言葉が煌めきだす

名残惜しく 指揮者が眠りつくとき

かなうなら僕は、君の傍にいたい