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​夜空に咲く花

 

しゃらり…

歌う夜風がそっと、袖を揺らした

ぼんぼりの灯に照らされて 浮かぶ横顔

人混みの中 流されぬように

私を呼ぶ声に胸が騒ぐ

夜空に咲く花が散りゆくそのまえに

溢れる想い あなたの元へ届きますように

 

金魚すくい

ふたつの尾がゆらり、と揺蕩う

追いかけるような姿に心重ねた

せつなくなるよ あなたが遠い

物憂げな顔 なにを想ってるの

夜空に咲く花が散りゆくそのまえ

この手にふれてください

もう 抑えきれない

 

夏が終わるまえに あなたに、ふれたいよ

私からふれてもいいの?

…はやく みつけて

夜空に咲く花が散りゆくそのまえ

この手にふれてください

もう 抑えきれない

夜空に咲く花を

まるで 追うかのように

儚い恋の花が

​いま、開こうとしています