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​シュロの木の下

 

最近はどう?

また、落ち込んでいないかい

君はお人が好すぎて 優しすぎるから

 

蝉時雨 夏の午後には

星と戯れ夢を紡いだ

いつの間にか背伸びしたまま

少年達は 船へと

 

夕立空思い出したら

飛び込もう 秘密の海へ

セピア色の珊瑚礁は

色褪せないシュロの木の下

 

君が泣くなら僕もつられて泣いたね

どこか可笑しくて 笑い話に変えてた

 

急に決まり悪い顔して

不意に呟いた君の夢

君はすこし、はにかんでたろう

今も忘れない

 

一言が多い君へ

どうかそのままでいてね

そしてもし、疲れたのなら

涙みせて シュロの木の下

 

また夏は暮れ、木枯らしが舞う

君の睫毛に似た秋桜

どうか君もそよいでいますように

焦がれていく シュロの木の下

 

いつかまた逢うその日まで

どうか変わらず お元気で